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Column

やすゆうくんの音楽ルーツ vol.21 Dr.K 徳武弘文 登場

vol.21 Dr.K 徳武弘文 登場(2016.3.23)

ジョースイ君が大学を辞めて家業の陶芸家を継ぐ事となり楽しかった学生寮のような新高円寺の南山荘を出なきゃならなくなりました。お金持ちのジョースイ君にすっかり贅沢をさせて貰っていましたが僕が払える家賃で引っ越すとなるともちろん風呂無しのボンビーなアパートです。
 
新高円寺駅の青梅街道を左折して狭い五日市街道に入ると善福寺川の手前辺りに家賃の安いアパートが沢山ありました。一階が鳥いちという鶏肉専門のお店でいつも焼き鳥の匂いがするボンビーアパートの二階四畳半の部屋。その狭い我が家にまたも人が集まりました。それから友人達も続々と近所に越して来ました。
杉並区ではギターを弾いても苦情をいうお隣さんはいませんでした。ありがたい。アパートから25分くらい歩けば高円寺駅。高架線の下にMovinという店がありそこが僕らの溜まり場でした。オーナーははちみつぱいのベラマッチャ和田君の店です。週末はライブで近隣のミュージシャンが演奏します。ダッチャや南佳孝君やら自由な雰囲気が素晴らしいかった。
 
或る日の深夜いつも通りの長居をしてると長髪のデカイ男性が声をかけて来ました。セッパ詰まった感じで今夜泊まるところが無いと言う。じゃあ僕のアパート泊まれますよとお誘いして我がボンビーアパートにご招待。
翌朝話しをすると仙台でギターをやっているとの事で僕はギターのパートナーが必要だけど遠いから無理ですねって言うと東京の友人達に声をかけときますと言ってくれた。その方は田村さん、後に日野原さんの螺旋階段のシャイニー川という曲でレスポールのぶっとい音でいい演奏をして頂きました。一週間程して突然オレンジ色の派手なつなぎをきた青年がギターを抱えてやって来ました。
徳武弘文Dr.Kの登場です。
当時のレベルのギタリストとは雲泥の差のテクニックで本当にこんなギター弾く奴がいるのかと驚いてしまいました。
20歳位ですでに完成していたのです。